怪奇愛好家。


「そうだ、俺の叔父と叔母それから従妹が
 もうすぐ引っ越してくるんだ。
 歳も近いから、仲良くしてやってね」

啓吾さんが言った。

「はい」

どんな子だろうか。
楽しみだ。


「亮太郎君も、よろしくね。
 あの子も、オカルト好きなんだ」

「はい、ぜひ親しくさせてください!」


……いい予感がしない。



因みに亮太郎は、
小学校の中学年辺りから、
姉さんに敬語を使い始め、
啓吾さんにもそういう接し方だ。

年上は敬う、という事らしい。

しかし僕には変わらずタメ口だ。
一応、年上なのに。

まあ、別にいいけどさ。


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