怪奇愛好家。


「でもこんな所でいいんですか?
 別に有名な場所じゃないですけど」

「あー、そうだね。
 俺も割と近くに住んでるんだけど、
 ここの事知らなかったよ」

それはそうだろう。
噂してるの大体が小学生だし。


「でもね、こういうの大好きな人が居るんだよね」

「あ、それでなんですか?」

「そう、その人の事を菜月が大好きでさー」


え、


「あ、衝撃受けちゃった?」

そう言う顔はさわやかな笑みを浮かべている。

「菜月可愛いもんね。
 少しの歳の差ぐらい気にしない派?」

なんだそれ、なんだよ急に。

「……まあ少しぐらいなら。
 っていうかなんなんですかいきなり」

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