怪奇愛好家。
結局、僕は啓吾さんに家まで送ってもらった。
「狭くてゴメンね、今荷物積んでて」
「ぜんっぜん、大丈夫です!」
亮太郎も一緒だ。
菜月ちゃんは、
何故か留衣さんの車で帰った。
……あれ、ひょっとしてそれが狙いだったんだろうか?
この近くに引っ越して来たんだから、
一緒の方が送る側的にもいいと思うんだけど。
ま、いいか。
ハンカチを洗って返す約束したし。
これで、オカルト関連じゃなくても
次に会う口実は出来た。