Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
偽彼女
「………おまえ、俺の女になれ」
全く考えもしなかった展開に、私の顔が一気に熱を帯びてゆく。
すると、高野課長は私の顔を見て吹き出した。
「馬鹿。本気にでもしたのか?…本気でなんか口説かねぇよ」
「だ、だ、だったら…」
だったらなんなの!?
一応私も女子なんだから、課長みたいな(見た目)の人にそう言われたらこうなっちゃうわ!
「おまえだったら多少は面白いし、さすがに恋人ができたって知ったら少しはおとなしくなるだろうしな。…つまり“ふり”だ。付き合ってるふり」