Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
その言葉を聞いて、やっと私の頭は冷静になってきた。
なるほどね〜…って!
「ちょっ、課長!?」
「うるさい。黙れ」
そう言う声を最後に、資料室内は静かになる。
…私の唇が高野課長の唇で塞がれて、声を出すことができなくなったからだ。
「ンッ!………」
私の目の前には課長の整った顔が本当に間近に見える。
一瞬思考回路が止まってしまいされるがままだったが、次の瞬間とっさに高野課長の身体を思いっきり突き飛ばしていた。