Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
「え!?なんなのその課長って」
「まぁいいからいいから!行けばわかるって。ほらほら、早く行こう!」
静香はニヤニヤしながらそう言って私の背中を叩く。
私は、ジンジンする背中に手をやって苦笑いをするのみだった。
「―――諸君!こちらがこれから一緒に働く新人さん達だ。しっかり指導するように!」
営業部の部長さんがそう言うと、先輩方は拍手で私たち新人を迎えてくれた。
ちなみに、高野課長は取引先に直行しているらしくまだ姿を現していない。
―――そのときだった。
入口のドアが開き、その音に一斉に皆が反応する。