Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
そのままトイレに駆け込み、鏡に映った自分の姿をまじまじと見る。
…真っ赤だ。
顔だけじゃなく、首まで。
「あぁもう、びっくりしたぁ〜…」
さっきの課長、一体どういうつもりなんだろう。
だって、あの言い方じゃまるで私のこと………
いやいやいやいや!
なに考えてるの、私!
―――誰も好きにならないって、あんなに冷たい目をして言ってたんだから。
だから、あんなこと言って私のことからかってるんだよ!
私はそう思いこむことにして、再び仕事の残りに取りかかるべくトイレをあとにした。