Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





「…てか、なんで私の前だとそーいう口調なんですか?」


私は、ふと思ったことを口に出す。
すると、課長は一瞬ギクッとしたように見えたがすぐに私の顔をじっと見る。


「………な、なんですか?」


「いや。…おまえが気づいたからだよ」


「え?」


気づいた?


私は、なんのことだかわからなくて聞き返す。



「わからないならいいんだ。…ほら、デザートきたぞ?」


高野課長はそう言うと柔らかく微笑み、デザートを運んできたウェイターさんに会釈をする。
私は、そんな課長の笑顔に胸の奥がキュッとなった。





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