Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
高野課長は誰も好きにならない。
誰の愛も信じないと、私はこの耳で聞いたんだ。
だったら、私だって好きになってやるもんか。
…課長といてたまに感じるこの胸の痛みなんて、きっと気の迷いなんだから。
―――その後、課長に強引にアパートまで送ってもらった私は、部屋に入るなりすぐにベッドに転がった。
…わからない。
もらったラブレターをビリビリに破いてみせたかと思えばあんな風に優しく笑ってくれたり。
どっちが高野課長の本性なの?
そんなことを考えているうちに、お腹がいっぱいだったこともあり私はうとうとし始めた。
そしてそのまま夢の中へ、意識は吸い込まれていったのだった。