Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
「なんだよ…まだ終わってなかったのか?」
明らかにつらそうな課長の様子に、私は思わず駆け寄った。
「やっぱり具合悪いんじゃないですか!」
そう言ったところで、課長の後ろからもう一人顔をのぞかせた。
「あれ…もしかして里谷ちゃんじゃん!高野のこと待ってたの?」
そう声をかけてきたのは、以前課長と食堂にいた井川さんだった。
「いや、待ってたというか………日中具合悪そうだったんで」
そう答えると、井川さんは何かひらめいたような表情になった。