Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
井川さんは高野課長を支えながら私にこう言う。
「里谷ちゃんさぁ、高野と付き合ってんでしょ!?今からこいつ家まで送ってくから、看病してやって!」
「え!…えぇぇ!?」
私はまさかそんなことを言われるとは思っていなかったので、思わず声を上げる。
てか、井川さんもそう思ってるんだ…。
「………井川、そんなんいいから。寝れば治る…」
少し間が空いて、そう苦しそうに呟く課長。
…こんな状態じゃ一人でいても不安だよね?
「わかりました。…今帰る用意しますから」
私がそう返事をすると、井川さんは満足げに頷いた。