Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
それから、私は井川さんの車に高野課長と一緒に乗り課長の家まで向かった。
―――課長の住むマンションは私の住むアパートとは外装から違っていて、私は心からこの間私のアパートまで送ってもらったことを後悔した。
「ふうっ!…あー重かった………」
井川さんはそう言い、課長をベッドにおろす。
課長は熱が上がってきたらしく、眠りながらも辛そうに眉間にしわを寄せていた。
「あ、ありがとうございました」
「いやいや。じゃあ俺帰るからあとはよろしくね。明日は土曜だししっかり休むよう伝えて」
そう言うと、肩をマッサージしながら井川さんは部屋を出て行ったのだった。