Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
「―――具合はどうなんですか?」
里谷は我に返ったようにそう尋ねてきた。
…ぼんやりとしていた俺を見て、心配してくれたのだろうか。
「あぁ、…少しだるいけど、会社にいたよりはいいな」
「ならよかったです!…あ、喉渇きましたよね?今持ってきますから着替えたらどうですか?課長汗かいてましたし」
そう話すと立ち上がり、キッチンに向かう里谷を俺はぼんやりと眺めていた。
………確かに汗で身体中が湿っている。
俺はベッドから出て、ワイシャツを脱ぎスウェットに着替えようとした。