Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





「―――具合はどうなんですか?」


里谷は我に返ったようにそう尋ねてきた。
…ぼんやりとしていた俺を見て、心配してくれたのだろうか。



「あぁ、…少しだるいけど、会社にいたよりはいいな」


「ならよかったです!…あ、喉渇きましたよね?今持ってきますから着替えたらどうですか?課長汗かいてましたし」


そう話すと立ち上がり、キッチンに向かう里谷を俺はぼんやりと眺めていた。


………確かに汗で身体中が湿っている。


俺はベッドから出て、ワイシャツを脱ぎスウェットに着替えようとした。





< 72 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop