Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





まだ熱は下がりきっていないのか、ワイシャツを脱ぐと若干寒く感じる。


俺は服を着てしまう前に汗を拭うためにタオルを出し、身体を拭いた。


………ん?
こんなに汗をかいているくせに顔は全くそんな感じがしない。




「―――きゃあ!」


俺が上半身裸で佇んでいると、背後から驚いた声が聞こえる。


振り返ると、スポーツドリンクの入ったペットボトルを片手に自分の顔を覆っている里谷の姿があった。



「は、早くなんか着てください!」


そう言って寝室のドアを閉め、向こうへ引っ込んでしまった。





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