Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
会社に戻るまでの間、高野課長は一切口を開かなかった。
………仕事中なのにプライベートな話題を持ち込んだから、怒らせちゃったのかな?
―――不安な気持ちで社内に戻ると、課長はすぐに席に着きパソコンの画面とにらめっこをし始まった。
私がしょんぼりしながら席に戻ろうとすると、課長はすぐこちらにやってきてメモ用紙を私に握らせた。
“資料室行ってきて”
私が口を開こうとすると、有無をいわさない雰囲気で資料室の方を指差す。
………私と話したくないくらいイラついてるってか?
「…わかりました」