Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





…仕事の話か。


私はほっとして相づちを打つ。



「そうでしたか。ところでどういった用件でしょうか?」


『あー、今からこの間渡しそびれた書類届けに行くように言われてて、後10分位でそちらに着くんだ。高野課長の代わりに受け取ってもらえる?』


そう言われ、私はなんの警戒心もなく返事をした。



「わかりました。お待ちしています」


『ありがとう!詩穂ちゃんに会えるの楽しみにしてるから』


少し引っかかる最後の一言ではあったが、仕事上の会話だと自分に言い聞かせることにして電話を切った。





< 94 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop