恋愛遍歴-愛を求めた日々-
「茜!」と名前を呼び、茜を支えた。
茜の顔はこけて、目はくぼみ、正気がまるでなかった…。
希は茜の身体を支えながら、家の中へと入った。
そこでも、また驚きの光景が。
部屋の中には、物が散乱して、いつもの汚さとは違っていた。
希は茜をソファーに座らせた。
希は茜の顔を見た。
「茜、一体どうしたの?
小説が書けないって言ってたけど、原因は分かってるの?」
茜は首を横に振って答えた。
『分かんない…、全然分かんない…』
茜は何度もそう言って、頭を抱えた。
「そっか、分かった。
今、何か作るから、少し食べて寝よう」
希はそう言って、茜をソファーに横にして、キッチンへと向かった。