恋愛遍歴-愛を求めた日々-
色々な事が頭に浮かんだが、そんな思いを振り払い、材料を探し始めた。
野菜が少しだけあったので、スープを作る事にした。
スープを作り、茜の所に持っていく。
茜を起こし、スープを手渡した。
「何にもなかったから、とりあえずスープ作ったから飲んで」
だが、茜はなかなか飲もうとしない。
”もしかしたら、何日も食べてないのかな”
希は何も言わずに、茜を見つめていた。
茜はゆっくりと一口スープを飲んだ。
がその直後、戻してしまった…。
「茜!大丈夫」
『ごめん…』
「茜、もしかして、何日も食事してないんじゃないの」
『うん、かれこれ一週間近く食べてない』
茜はそう言って、また頭を抱えた。
希は茜を抱きしめて、背中をさすった。