恋愛遍歴-愛を求めた日々-

色々な事が頭に浮かんだが、そんな思いを振り払い、材料を探し始めた。


野菜が少しだけあったので、スープを作る事にした。


スープを作り、茜の所に持っていく。


茜を起こし、スープを手渡した。


「何にもなかったから、とりあえずスープ作ったから飲んで」


だが、茜はなかなか飲もうとしない。


”もしかしたら、何日も食べてないのかな”


希は何も言わずに、茜を見つめていた。


茜はゆっくりと一口スープを飲んだ。


がその直後、戻してしまった…。


「茜!大丈夫」


『ごめん…』


「茜、もしかして、何日も食事してないんじゃないの」


『うん、かれこれ一週間近く食べてない』


茜はそう言って、また頭を抱えた。


希は茜を抱きしめて、背中をさすった。

< 160 / 399 >

この作品をシェア

pagetop