恋愛遍歴-愛を求めた日々-

希は涙を流しながら、そう言って片付けをしていた。


「もっと早く連絡してたら…」


自分を責めたりもしながら、片付けをすること一時間…。


掃除が終わるとともに、医者がやって来た。


診察をしてもらい、点滴をして、薬をもらい、茜はまた眠りについた。


時間はすでに、夜七時を回っていた。


ソファーに腰を下ろすと、インターホンが鳴った。


「奈美来たかな」


インターホンには奈美が。


「はい、どうぞ」


ロックを解除する。


数分後、奈美が部屋にやって来た。


「茜どう?買い物して来たから」


希は荷物を受け取り、冷蔵庫にしまう。


「点滴して、今は寝てる。
ここ一週間、ろくに食べてなかったみたいで、衰弱しきってて、
スープ飲ませたんだけど、戻しちゃって」

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