恋愛遍歴-愛を求めた日々-
そう言って、薄っすらと笑みを浮かべた希の顔が痛々しかった…。
「私達はちゃんと食べて、茜を支えてあげなくちゃ。
茜は点滴で栄養取れてるから心配ないから」
希はやっぱりしっかりしてる。
「そうだね。
私達がしっかりしないとね。
私、明日店休みにしたから、今日はここに居るよ」
「そっか、私もしばらくはここに居るよ」
二人は食事をし始めたが、箸はなかなか進まなかった…。
「奈美…、私、茜の書斎に入ったんだ」
「えっ!入ったらダメだって言ってたよ。
茜、いっつもカギ掛けてたじゃない」
「書斎の入り口も凄いことになってたから、片付けようと思ってさ」
そして、写真のことなどを奈美に話した。