恋愛遍歴-愛を求めた日々-
「高校生の時に茜に彼氏居るなんて話は聞いてなかったけど…。
それにペアの腕時計がたくさんあるってなんなんだろう」
「茜には言ったらダメだからね」
「分かってるよ…」
「茜は、絶対に昔何かあったんじゃないかな
私達の知らないところで…」
二人は、高校の時の記憶を辿りながら、推理をしていた。
この日、希と奈美は一睡もせずにいたが、茜が起きて来る事はなかった。
茜が目を覚ましたのは、朝十時過ぎ、ベッドの中で昨日の事を考えていた。
自分でも、何が何なのか分からなかった…。
そして、ふと茜はこんな事を思った。
”もしかして…、書けなくなった原因は、拓也に逢ったから…”
こう考えれば、納得出来る事だった。