恋愛遍歴-愛を求めた日々-

「そうだよ、茜。
私は今日の夜に帰るけど、明日からしばらくは、仕事終わってから来るから」


希と奈美にそう言われ、茜は素直に言う事を聞き、寝室へ行った。


「希、あれはかなりの重症だね」


「入院でもさせたいくらいだよ…」


こうして、茜は三日間、ほぼベッドの中で過ごし、薬が効いているせいか、
小説の事を考えても、おかしくなる様なこともなかった。


希は茜の部屋にしばらく泊まり、奈美は毎日、仕事が終わってから、
家に来てくれた。


二人の看病のおかげで、茜は少しずつ元気を取り戻し、
一週間経った頃には、すっかり良くなっていた。


だが、小説のストーリーは、相変わらず浮かんではこなかった…。


三人で話した結果、締め切りまでは、まだ一ヶ月以上あるので、
もう少し休むする事にした。

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