恋愛遍歴-愛を求めた日々-
「小説は順調に進んでるの?」
何かと気に掛けてくれている希。
『まぁーね。何とか書いてるよ』
「何か声が疲れてるね…。
また、無理して書いてるんでしょ」
完璧に見抜かれている。
『いつものことでさ…。
書き始めると、ついつい無理しちゃうんだよね…』
「まっ、茜に無理するなって方が無理なんだけどね。
これから、そっちに行くから。
茜に何があったのか聞きたいからさ」
”希はやっぱり勘のいい女だ…”
『私の話聞いたって、面白くないよ…。
そう言えば、奈美はどうしてる?』
「その話もそっちに行ってからするわ。
一時間くらいでそっち行くから、お風呂にでも入ってスッキリして」