恋愛遍歴-愛を求めた日々-

何て言ってみたりした茜。


「本当にそう思ってるの?
私は旦那よりも茜が心配だよ…。
茜さぁー、料理結構出来るんじゃないの。
この間、冷蔵庫に肉じゃがときんぴら入ってたよ。
あれ、茜が作ったんでしょ」


”見られてしまってたか…”


『光が生きてる時は作ってたよ…。
光の好物は、肉じゃがときんぴらだったから
今は、光の命日には必ず作ってる。
まっ、一年に一回だけしか料理はしないけどね』


そんな事を言いながら、茜は料理をほおばっていた。


「茜ってさ、見かけと違って、結構女らしくて、男に尽くすんだよね…。
それに…、一筋に思い続けるけなげな女って感じ?」

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