恋愛遍歴-愛を求めた日々-
「大切に思ってるんだね、拓也さんを…。
だから、自分から開放してあげたいと思ってる。
茜が、そんな風に男の人の事を思ったのは、今までなかった事だよね」
”確かに拓也の存在は、茜にとって特別なのかも知れない…。
茜が苦しんだ辛い時期を、唯一知っている人で、支え続けてくれた人だから…”
『拓也には、愛する人と幸せになっててもらいたかった…。
拓也は、私以上に苦しくて、辛い時間を過ごしたはずだから。
だからこそ、私じゃダメなんだよ。
新たな一歩を踏み出すには、あの過去に関わっていない女性じゃないと』
どれだけもがいても、茜はあの過去からは逃れられないのだろうか…。
人を愛せないのだろうか…。