恋愛遍歴-愛を求めた日々-
分かっていて、何故変える事が出来なかったのか…。
答えは一つ、弱い人間だから…。
『とにかく、拓也の事は、これ以上何もないから。
それが、お互いにとっていい事だと思う』
「じゃ、もう拓也さんとは逢わないの?」
『うん、もう逢わない。
光の死の真相も全て分かった。
光も光を殺した竜も今はもう居ない…。
私には、出来る事はないから』
茜はこう言っているが、希は違うと思っていた。
茜は光を思いながらも、きっと拓也を思い続けて来たはず。
だがこれ以上、茜を追求してはいけない。
今は、時間が必要な時なんだと自分にいい聞かせた希…。
きっと時間が解決してくれると…。