恋愛遍歴-愛を求めた日々-
そんな旅立ちの話をした後、家のチャイムが鳴った。
『こんな時間に誰だろう』
とインターホンを見てみると、それは奈美だった。
『希!奈美来たよ!』
「えっ!奈美、今日は来れないって言ってたのに」
インターホンから、奈美の声が聞こえて来る。
「茜、早く開けてよ」
『あっ!分かった…』
ロックを開け、奈美が部屋にやって来た。
「奈美ー!今日は来れないんじゃなかったの」
と部屋に入って来た奈美に、すかさず希が言った。
奈美は手に袋を重そうに持って来て、床にどっかりと置いた。
「はぁー、重かった…、ビールにおつまみ買って来たよ」