狼な執事サマ!!
「祐也!?
本当にいいの?
私…貴方にそんなの望んでないっっ!!」
美夜はぎゅっと俺の服を掴んだ。
そして勢い良く跳びこんで来る。
俺の服は美夜の涙でしみていった…。
「いいんです。
俺・・・なりたいこととかないんで。
こんな俺をもらってくれる、必要としてくれる人が近くに居るんですよ。
そんな人を無視するなんて失礼です。
それに…俺は美夜さんが好きですから。」
「え。
それって…。」
「ただ隣で。
ずっと美夜さんが笑っていること。
ソレが今の俺の夢です。」
再びうるんでいく美夜の瞳。
そして…。
「ゆーやー!!」
再び泣きだした美夜を包む。
お父さんとお母さんは笑って見つめた。