狼な執事サマ!!
3年生になって私と凪はA組、大助くんと祐也はC組と別れてしまった。
今ではこうして眺めることしかできなくて。
「…馬鹿。」
執事のくせに。
執事なら傍に居てよ…-。
私はずっと祐也を見ていた。
祐也は女の子に囲まれて、ただ机に向かっている。
大助くんが私と凪に気付き歩いてくる。
「あ!久しぶり。
美夜ちゃん。」
「久しぶり。」
凪は隣でただ黙っていた。
「ったく。
祐也と少しは話したら?
このままだと消滅しちゃうよ~。」