狼な執事サマ!!
「何?」
私は振り向いた。
少し真面目な顔のお母さんは言った。
「つらくない?
ずっと自分に嘘ついてるでしょ。
お母さんが気付いてないと思ったの…-。」
な…何が。
「祐也くんがほかの女子と話すとイライラする。
隣にいると落ち着く。
ソレって恋でしょ?
別に反対なんかしないわ。
恋は自由だもの。」
こ…い…?
私は恥ずかしながら恋なんてした事がない。
だから恋という感情を知らなくて。
ただ・・・苦しい。
祐也を見るとぐっと。
心が締め付けられるんだ…-。