桜りっぷ
情けねえ・・・

袖で口元を拭う、浬・・・

このままじゃいけない・・・

でも、何もする気がおきない

ソファーに寝転び
そのまま瞳を閉じる、浬

捨て犬は、飼い犬よりも
辛いねぇ・・・

俺に捨てられた16歳の藍

お前は、どれだけ傷つき
どれだけ、泣いただろう?

あの日の、藍の涙を思い出し
ソファーに顔を埋める。

今の、お前も泣いてる・・・?

馬鹿な俺を、許してよ・・・

ごめんな・・・藍

遣る瀬無い

不甲斐ない

俺自身に腹が立つ・・・
< 11 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop