桜りっぷ
「それでは
 パールイヤリング
 パールプリンセスティアラ 
 ウェディンググローブ
 コサージュ等で
 宜しいでしょうか?」

藍の手がネックレスに触れる

「藍、そのネックレス
 一度付けてみたら」

浬はパールのネックレスを
指差した。

「じゃあ

 一度だけ・・・」

外されるネックレス

可愛らしいパールが敷き
詰められた、華やかな
ネックレス。

可憐な存在感・・・

「その方が似合ってる」

浬の言葉・・・

「でも・・・」

大切な時だもの

外したくない・・・

「式の間だけ俺が
 預かっててやる」

藍は頷き、にっこりと微笑んだ
< 121 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop