桜りっぷ
浬は、弦を見て頷いた。

「まあな・・・」

「綺麗だろうなぁ
 
 アイちゃんの
 ウェディングドレス

 昔、ほらっ、何だっけ?
 何かのCMで、ピンク色の
 ドレスを着てたことがあった
 けど、あんな感じかな」

「あそこまで、フリフリして
 ねえよ
 もっと、シンプルなやつだ」

「そうかぁ・・・
 
 そうだ、ルイの奴、お前らの
 式に出席すること悩んでたぞ
 
 お前と、連絡を取り合って
 いない事はもちろん
 
 自分のようなヤクザが式場に
 現れていいものか・・・
 ってな

 だから、言っといてやったぜ

 極道ですとでも、どこかに
 書いて貼っていない限り
 下手な格好で行かない限り
 バレねえってな」

「バレたって、構わないさ」

その言葉に驚く、弦。
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