桜りっぷ
「かと言って、お前の出所を
 待てるほど、藍は強くない
 
 今も、アイツは不安に
 思ってる

 俺がいつか
 極道に戻るかもしれないと
 ・・・・・・

 毎日、俺のこの腕に
 しがみ付いて眠る
 
 そんな、アイツの不安を早く
 取り除いてやりたい」

浬の、自分への想いを知った
弦は明るく話す。

「馬鹿な奴だな、何、俺に
 気なんか使ってんだよ
 
 早く、立ててやれよ
 永久の誓いを・・・
 
 そして一生、アイちゃんに
 束縛されてやれ」

「ああ、そのつもりだ

 セキ、早く戻って来いよ
 待ってるから・・・

 やっぱり
 お前がいないと寂しいわ」

「おう、すぐに戻るわ
 
 待っててよ」
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