world story
「私は世界を守るために、女神アイラによって誕生したけど、世界の分裂のことにどうすることもできなくて…でもそこに神トゥールスが現れて、私は彼に尽くことにした」


レーナは自分の頭のリボンをとる。



「あ……」


髪をおろしたレーナはあの聖少女そっくりだった。


「…レーナ?」


「そう、私は…聖少女…人々にアイラの予言を伝えていた…」


「ちょ…ちょっと待てよ!レーナは俺と初めて会った時、人形だったじゃねえか!なのに、なんでお前が?!」


「私はあなたと会うずっと前から地上にいた…人形として現れたのは私を特別な者と信じこませるため…」


「………」


「トゥールスはミラという力が欲しくて…でもそれはたくさん人が死ななきゃ現れない力だった…死んだ人間に残された生命力を集めた物がミラっていうの」


「ちょっと待てよ、じゃあ…俺のミラは…」


「そう…あなたのミラは今までの人間の生命力の集まり……私はトゥールスのために人間をたくさん死に至らせた…町をたくさん犠牲にしたわ…ねぇ、エニー」

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