world story
「…………」


「レーナが…聖少女だったなんて…しかも…」


ダイナはただ呆然としていた。



「エニー……大丈夫か…」


リトはエニーに近づく。


悲しみと悔しさでその場に座り込んでるエニーはリトを見る。


「……大丈夫なわけねえよ…あいつが…あいつが私の故郷を……っ」


エニーの目からまた涙が出てくる。


「…………っ」



「エニー…」


リトはしゃがみ、俯いて泣いてるエニーを抱きしめる。



「…リト…?!」


「…今は泣いとけ…」


「……っうわぁぁぁぁ!!」


エニーはリトにしがみつき、子供のように泣いた。












「立てるか?」


「……」


エニーはゆっくり立ち上がると目をこする。


「……リト……ありがとう」


「ああ……行こう」



リト達は歩き出す。


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