world story
「…そう…」


そのような会話をしながらリトとレーナは町を出る。

「夜空が綺麗…!!」


レーナは満面の星空を見ながら言う。


「…まあな…この辺は街灯とかないし」


「まず目指そう!地上と天界を繋ぐ所を」


レーナがリトを見ながら言う。


「え?そんな所があるのか?どこに?」


「それは…知らない」


レーナは表情を変えず、言う。


「おいおい…大丈夫かよ…」

「ええ、大丈夫よきっと…あのね、私聞こえるの…私を呼ぶ声…今は遠いからよく聞こえないけど…でもそこに近づくにつれて大きくなるはず…」


「本当かよ…」


リトは呆れ顔でレーナを見る。


「だって私…この地上の人間じゃ……」


レーナは何かを言うのをためらう。


「どうした?」


「なんでもないわ…さ、行きましょ」


レーナはリトより先を歩く。


「おい!ちょっと待てよ」


リトは早く歩くレーナの後を追う。


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