world story
「ああ!そしてあいつを倒すと同時にレーナも仲間にする!」


「いいの?レーナはあの聖少女なのよ?」


「…ああ…レーナはレーナだし…」

「聖少女じゃなくて…レーナはレーナ…か…」


ウェースは呟く。



「ああ!……あれ?エニーは?」


リトは辺りを見回す。


「あ、エニーさんなら僕達が話し合ってる最中に部屋から出ていきましたよ」


「…そうか…」


エニーは昼間のことでまだ立ち直れないのかもしれない…


「俺、ちょっとエニーの所に行ってくるよ」


リトはそう言うと、エニーが泊まる部屋に行く。






「エニー…」


「あ…リト…」


エニーはリトの声に振り向く。
右手にはナイフを持っている…。


「ちょ…エニー!何してんだよ!死ぬな!」


リトはエニーからナイフを取り上げようとするがバランスを崩し、エニーを押し倒すように倒れる。


「いたた…」


「エニー!死ぬなよ!いくら事実を知ったからって!」


「…いつ私が死ぬって言ったか?」


「え?」


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