world story
いくつものオーロラが重なったような壁を通り抜けると、広くて、綺麗で…いかにも神がいそうな場所だった。




奥にはひとつの光がかすかに揺れている。




―レーナ…?レーナなの?―



透き通るような綺麗な声が響く…。



「アイラ様…?」


―レーナ…私のもとへ…―


「はい…」


するとレーナは声のする方へと歩き出す。



レーナが奥の光に近づくとその光が少しずつ女性の形になっていく。





そこに現れたのはレーナのような澄んだ長い青髪の女神だった。



「あれが…女神アイラ?」



リト達が驚いている中、アイラはレーナに言う。


「レーナ…あなたはトゥールスの味方として過ごしていましたね?」


「……はい…」


「…………」


「アイラ様…すみません…私を…恨んでいるなら…今ここで消される覚悟も…できてます…」


「いえ、私はあなたを恨んでいませんわ…人を恨んでも…何も得ることはできません」



「……はい」


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