world story
「…行ったとしても…私…大丈夫かなぁ…みんな忘れてたり…してないかなあ…しかも私…言葉が…上品じゃないし」



「そんなの行ってみなきゃ分からないだろ?」



「そう…かぁ…じゃあ行くか」


エニーはベッドから起き上がる。



「ちょっと!あんた!大丈夫なの?!傷…」



「ああ…なんとか…我慢していけばね…」


「いや、それはダメだ!私も着いていく」


「別にいいよ」


「お前が心配なんだよ!」


エリカはそう言うとエニーを持ち上げ、肩に抱えながら歩き出す。


「おい!ちょっと!ひとりで行けるってば!」


エニーは暴れるが、エリカはお構い無しにエニーをアラストのような乗り物に乗せる。




「うわ!……アラスト?」


「そうさ、私は軍人だからね、そうそう…あんたの名前聞いてなかった、名前は?」


「え?エニー・コーズ」


「ほぅ…エニーか…じゃあ行くか」

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