world story
エリカのアラストは勢いよくバル王国へと行く。


「す…すごい…スピードが」


エニーはエリカが操縦するアラストが、ウェースが操縦しているアラストより遥かにスピードのあることに驚く。


「どっかにつかまってなよ?前に何が来るか分からないからさ、急に停まることもあるから」


「はい…」


「あ…そういえば」


エリカは空中でアラストの動きを止める。


「え?何?」


「この格好で城に帰るのはちょっと嫌だろ?お姫様」

エリカはエニーの額に自分の右手をあてる。


すると自分の体が光の粒に包まれる感じがしたと思ったら、身体中の痛みがなくなった。


あれだけの傷が治ったのだ。



「え?…エリカって…回復術…使えるの?」



「まあね…とにかくこんな服装じゃねぇ…なにかいい服に着替えな」


エリカが近くの壁を蹴ると壁がパカッと開く。



そこにはいくつもの礼服やドレス、そのほかにもいろんな服があった。


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