world story
「……っ」


「どうしたんだ?」


リトが首を傾げながら聞くと


「…私の国を…すべて壊されたんだよ…謎の者に…」

「謎の者?」


「ちょうど…この女とよく似た服を着てて…魔法で次々と私の国を壊して行った…」


「…だから…お前レーナを?」


「そうだよ…お前を見た時、そいつかと思ってね…私は殺そうと思ったわけだよ」


「でもお前に言っとく、お前の町を壊したのはレーナじゃないってこと」


「リト?」


レーナはリトを見る。


「だってレーナはさっき生まれたばかりだろ?」


「…そうだけど…」


「じゃあレーナじゃねえじゃん!」


「あんた…さっき生まれたって?…」


「ええ、そうよ…」


すると少女は考える。


「じゃあ…違う人物?」


「あ、そうそう、お前の名前は?」


「は?」


突然リトが少女に言う。

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