world story
「……あの…私は…」
すると
「王、近くまで来たので挨拶に伺いました」
突然扉が開き、長髪の男が入ってくる。
綺麗な顔立ちの…上品そうな…
「ラキア?」
「え?どうして…僕の名を?」
「………!やっぱりラキアだったんだ…私…エニー!エニー・コーズ」
エニーは彼の名を口にした途端、彼との記憶が甦る。
「エニー…エニー?!あの…僕と婚約者だった?」
「うん!」
「でも…エニーは…昔…死んだってことになってた…バル王国が一回滅びかけた時に…」
「記憶を失ってたの…ずっと」
「そうだったのか」
「何が何だか分からないが、君は私の娘エニーなのかね?」
「はい」
「…しかし…確かエニーには額にここの城の紋章が刻まれてたはず…」
「え?」
エニーはそんなのあったっけ?と言うような顔で前髪を上げる。
すると今まで気づかなかったが、彼女の額には小さいが王が座っている玉座の後ろにある紋章と同じものが刻まれていた。
すると
「王、近くまで来たので挨拶に伺いました」
突然扉が開き、長髪の男が入ってくる。
綺麗な顔立ちの…上品そうな…
「ラキア?」
「え?どうして…僕の名を?」
「………!やっぱりラキアだったんだ…私…エニー!エニー・コーズ」
エニーは彼の名を口にした途端、彼との記憶が甦る。
「エニー…エニー?!あの…僕と婚約者だった?」
「うん!」
「でも…エニーは…昔…死んだってことになってた…バル王国が一回滅びかけた時に…」
「記憶を失ってたの…ずっと」
「そうだったのか」
「何が何だか分からないが、君は私の娘エニーなのかね?」
「はい」
「…しかし…確かエニーには額にここの城の紋章が刻まれてたはず…」
「え?」
エニーはそんなのあったっけ?と言うような顔で前髪を上げる。
すると今まで気づかなかったが、彼女の額には小さいが王が座っている玉座の後ろにある紋章と同じものが刻まれていた。