world story
話し終わってからも辺りはしんとしていた。



するとその中からひとりだけ拍手をしていた者がいた。



「ラキア…」


「エニー、僕は賛成だ…」


「…ありがとう…」



するとほかの人達も拍手をし始めた。


「……みんな…」



しかし、隣にいる王は何も言っていない。拍手も、何もしていない。


「お父様…どうか」



「エニー…私はお前を傷つけたくはないが…仕方ない…そのかわり、生きて帰ってこい」


「…ありがとうございます」


エニーはドレスを脱ぐ。


「?!」


ドレスの下にはいつものエニーの服を着ていた。


「じゃあみんな…私行くね」


エニーは窓から飛び降りる。





着地したエニーの後ろからエリカが走ってくる。



「みんなは宿にいるよ」


「分かった」


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