world story
「もうだめ…私…もう…」


レーナは悲しそうな顔でリトを見る。


「レーナ…そんな…」


リトはレーナを強く抱きしめるが、無駄だった。


レーナの体はリトから離れ、宙に浮く。


レーナの胸のアイラの印が光り出した。


「あああああ!!」


「レーナ!!」






レーナの体は眩しい光に包まれ、見えなくなる。


「レーナァァァ!」











光がおさまり、リトの足元にレーナの人形がポトリと落ちる。



初めて会った時のあの人形…。



「うそだろ?レーナ……レーナ!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」



リトはレーナの人形を抱きしめ、叫んだ。

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