world story
「レーナ?」


開いたドアの向こうにはトゥールスがいた。


「作り物のレーナが…」


「どうした?」


ほかの仲間が次々とやってくる。


「一度私が死なせたレーナを再生しようとは…!死ねぇ!」


トゥールスはリトに向けて光線を出す。


「だめぇ!」

するとレーナはリトの前に出て光線の盾になる。


「レーナ?!」


目の前でドサリと倒れたレーナをリトはしゃがんで抱き上げる。


「レーナ…レーナ!!」


「フ…もう二度とあのレーナを元に戻そうとしないことだ」


トゥールスはそう言うと消えていった。



「リト…私…やっと記憶…取り戻したよ…ありがとう……」


「レーナ…そんな…」


「でも……こんな時に戻しちゃって……仕方ないよね…せめてリト達と一緒にトゥールスを倒したかったな…」


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