world story
「気になるな…どうも似てる…あいつに…」


自分よりも前を歩くふたりに聞こえないようにエニーは呟く。


「…こいつの…親かもしれない…でもなぜだろ…違う感じがする」


「エニー!はやくしないと置いてくぞ!」


リトがエニーを呼ぶ。


気がついたらふたりとエニーの距離はかなり離れてた。


「ま…待てよ…」


エニーはふたりの元へと走った。





森を抜けると都会が見えた。


「うわ…こんな所に続いた」

「…この町を通過しましょ」

「すごい…綺麗な町だ」


リトが町の大きさに圧倒される。


「…こんな広い町…どうやって通過するのか?道…分かるのか?」


「ええ…多分…大丈夫よ」


レーナはリトとエニーに静かにするよう言うと、一歩一歩ゆっくり歩く。


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