world story
「…おい…あいつ…」


「まさか…な」


町ですれ違う人間がヒソヒソとレーナを見ながら話す。


「レーナ…お前、そんなに有名なのか?」


リトがレーナに聞く


「有名というか…女神アイラが作った体だし…ていうか…人形の頃…私を見に来る人が結構いたしね」


「お前…人形だったのか?」

エニーが少し驚きながら言う。


「ええ」


「そんなこと…あるんだ」


「まあ俺も不思議だと思ったし」


リトはエニーを見て笑う。


辺りが暗くなり、リト達は町の宿で泊まることにする。



「…リト」


静かな夜…リトが窓の外を見てるとレーナが部屋に入ってくる。


「レーナ?どうした?」


「ちょっと暇だからさ、ねえ外出てみない?」


「…?いいけど」


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