world story
「いや…その頃のことがよく分かったよ、俺はただ世界中の国みんなが戦争したと思ってたから…」


「うん、よかった」


レーナは微笑む。


「ねえリト…実はこの世界が分裂しちゃったら…私達生きていけなくなるの」


「え?」


「だって…いつどこの地上が分裂するから分からないし…分裂した所にたまたま立っていた人だって生きてはいられないし…海の水も宇宙に流れ出てしまう、水がなくなる危機もあるわ……」


「……」


「だとしたら海の生き物は死んでしまうし…とにかくこの地上の生活ができなくなるの、だから…あなたにはやくそれを止めてほしい」


「え?だって昨日…レーナは分裂しても暮らせるって…」


「リトにプレッシャーをかけたくなくて…でもやっぱり本当のこと言った方がいいかなって思ったの…だから」


「…そうか…」

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