world story

行方

「うーん…ねむ…」


リトは窓から差し込む朝日に目を細める。


すると


「リト!!レーナがいない!」


リトの部屋にエニーが肩で息をしながらやって来る。

「レーナ?どうして…?昨日までいたのに」


「朝起きたらいなかったんだよ!!置き手紙みたいのを残して…」


「置き手紙?」


エニーは黙ったまま手紙をリトに渡す。


「…えーと…」




リトへ


私は少し用事を思い出したので、出かけてきます。


別に遠くに行くわけではないので、すぐに戻れると思います。


だから、この宿で待っていてください。



レーナ



「…と言っても…心配だよ…あいつ…どこに行ったんだよ!」


「…アルウィー教会…?」


「え?」


ふとエニーが言い出した言葉にリトは反応する。

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